この記事は「サブスクの整理① | 人生はお勉強 」の続きになります。
家庭内では、3台の物理PC内に、9台のサーバーを稼働させています。
セグメントは3つ。※セグメントとはネットワークのグループのこと。
「iCloud+をやめて、Immich移行」に関して書いて見ようと思います。
結論 : 使えます。
設計メモの意味もなるので、記事がとても長くなるので、結論を先に書けば、Immichは簡単に導入でき(AI使えば専門知識はほぼ不要です)ます。
Immichのログイン画面 (http:サーバーアドレス:2283)

実際の写真や動画を閲覧する画面

結論 : まとめ
使えるけど、管理作業は増えるし、バックアップのバックアップなどの対応も必要になります。
僕の場合は、Immich(Linuxサーバー上のdocker)を構築しました。
バックアップ用途であれば、RAIDのミラーリング(同じデータを異なるドライブにコピー保管する技術)などが有効なのですが、現在のストレージ高騰市場で買うのは僕的にはないです。
またHDDやSSDなどのストレージを買って、自前で管理するのは費用的には安いかもしれませんが、管理コストやストレージなどの保守リスクを考えると、長い目でみて安いとは思えません。
ということで、Immichサーバーでは物理ディスクでデータ保存し、バックアップする場所はオンラインのディスクサービス(google drive)にしました。

Googleドライブは、AIサービスの利用契約のおまけでついてくるので、非常にお得な気がしています。
というわけで、AIのサブスクを継続しつつ、バックのみのサブスクを解約した話でした。
実際の構築に関して
Immich って何。
iCloud+の値上がりで、解約を本気で考え、AI(Cloude)に聞いたら「Immichってのがいいよ。今年に入ってから超人気だから、知らないとかやばいよ。遅れてない?」※AIはここまで言ってませんが、僕には聞こえました。
Immichは、iCloudの写真アプリやGoogle Photsを、自分のPC上に丸ごと持ってきたようなソフトのことで、無料公開(オープンソース)されています。
Immichを自分のPCに入れインストールして使えます。
インストールといっても、サーバソフトなので、Windows上で使うにはWSL2、VMware、VirtualBOXなどでLinux環境の構築が必要になります。
クライアント側(スマホやPC)には専用アプリを入れて、サーバーのアドレス(ポート指定必要)があれば接続可能です。※ユーザーIDとパスワードを作る必要があります。
まとめるとImmich環境を構築するには下記のような流れ。
- サーバー側に、Immichをインストール ※写真を保管するPC
- クライアント側に、Immichをインストール
- サーバー側の管理者IDから、ユーザーIDとパスワードを各ユーザーに払い出し
- クライアント側で、サーバーのアドレスとポート指定し接続 例 : http://192.168.10.10:2283
- サーバーに接続が完了すると、ログイン画面が表示される。
- ユーザーIDとパスワードを入力しログイン
- クライアント側でImmichアプリを開き「バックアップの有効化」をする。
- クライアント側でバックアップ対象を選ぶ
これで、バックアップが実施されます。
簡単は簡単ですが、運悪く例外処理がでると難しくなるかもしれませんが、ClaudeやGeminiに相談すれば、比較的簡単に導入できると思います。
サブスク料金を節約するには多少の労力が必要ですね。
苦労したのは構築後
Immich構築は、AIに従うだけで簡単でしたが、問題は構築後でした。
構築後のAIの指示はこうでした。
iCloudに保存されている写真や動画をImmichサーバーにダウンロードと、iPhoneなどクライアント側に保存されている写真や動画をImmichサーバーにアップロードしてください。
iCloudからのダウンロードには、icloudpdというLinuxのソフトを使いました。
コマンドラインで行いましたが、簡単なスクリプト(プログラムみたいなもの)をAIに従うままに書いて、実行するだけでダウンロードがはじまりました。
iCloude上には400GBくらいのデータがあったのですが、この作業は1日以上かかったと思います。
AIの指示は、コンピューターや人間の負荷は考慮されていないことをここで知りました。
iCloudからのダウンロードと同時に、iPhoneからのアップロードも始めました。
…ここから大変でした。
試練① iPhoneの高熱化
25000ファイルほどをアップロードすることになりました。
実行を始めると数分後には、iPhoneは高熱になりました。
またバッテリーの減りも異常に早く、数千ファイルをアップロードしては切断し、充電を繰り返し、全アップロードに計2日を要したと思います。
試練② iColudeからのダウンロードも数日かかる
進行状況をClaudeに見せると、「予想外の通信の遅さ」といいます。
うちの回線は理論値では2GB回線だし、5Mbps程度しか出ていないのは、確かに誤算です。
こちらも数日かかりました。
試練③ 自作PCまで高熱化
iCloudeからのダウンロードと、iPhoneからのアップロードを同時に行ったためで、受け側である自作PC側も処理に追われ、高熱化しました。
こちらのPCは水冷で、冷却性能高めなので、普段は高熱になることはなかったので、熱処理を考えることはありませんでしたが、自作PCの上にプリンターを設置しているためで、吸気を阻害していることを知りました。意外な発見でしたが、こんなに高熱になるとは思っていなかったので大誤算でした。
試練④ データの重複
AIはiCloudeからのダウンロードと、iPhoneからのアップロードと言ってきましたが、こちら結果的に後者のみでよかったです。
おかげで、元のデータ量が800Gのところ、ディスク使用量2倍になりました。
Immichの重複防止機能も働かず(Immichは悪くない)、重複しているファイルが多数あったので、AIに対処方法を聞くと、新しい機能をつけて自動判別するか手動で判別などと言い出します。
消した方が速いと提案すると…「iPhoneからアップロードする際に、iCloudのデータをダウンロードするはずがない」などと言い出すAI。実際にダウンロードされていたといっても聞かずじまい。
あげくには、「消すならiCloud側を優先しろ」的なことをいうので、『iPhone側のアップロードでiCloud側も同期とれるんだから優先するのはiPhone側だよ』と、AIと口論することに。
結果、iCloudのデータをAIの忠告を無視し削除。重複は解消されデータは正常化しました。
試練⑤ SSD => HDD
ディスクの設計段階で、SSDは過去2年分の写真と動画を保存し、それ以上のものはHDDへ移動するというものでしたが、僕がいう過去2年は(撮影日)だったのですが、Immichはアップロード時の日付で管理されているようで、僕の意図したとおりにはなりませんでした。
これもImmichは悪くなく、AIと僕の意思疎通が取れていなかったのが原因。
これで、またかなりの時間を要しました。
最終試練 Immich => Google Drive
Google Driveへのバックアップは、まだ先で良いと思っていましたが、iCloudとの写真同期を切ると、iCloud上の写真も、いったんiPhoneにダウンロードされるようです。※他の方法があったかもしれません。
なので、iPhoneのストレージに空きがなくなり、妻のiPhoneではほぼ空きがない状態になりました。
appleアカウントを妻と僕で共有していた時があったようで、僕の写真まで妻の方に入っていました。
手動で古い写真(僕の方で管理している)はどんどん削除してき空き容量は稼ぐことができましたが、数万ある写真や動画を処理するには無理があります。
空きが確保できたのを確認し、残りは妻にやってもらうことにしましたが…いきなり操作ミスで、Immich上の写真を消そうとする妻。
これは怖いと思い、早急にGoogle Driveにバックアップを取ることにしました。
バックアップ方法は、Google DriveにはLinuxのrcloneコマンドを使っていますが、googleとの認証が事前に必要です。
また、この作業は丸3日かかりました。※放置。
まとめ
というわけで、Immichは「使えます」。
ただ、AIの言う通りに進めただけでは、ここまで書いた試練①〜⑥は全部避けられなかったと思います。iCloudからのダウンロードとiPhoneからのアップロードを両方やれと言われて、疑わずに両方実行した結果がデータ2倍増でした。AIと口論してまで削除を強行したのも、結局は「自分がこう思う」という判断を最後まで曲げなかったからで、AIに従いっぱなしだったら重複データを抱えたまま今も気づいていなかったかもしれません。
AIは便利ですが、実際にコンピューターや人間(特にiPhoneのバッテリーと僕の自作PCの排熱)がどれだけ悲鳴を上げるかまでは教えてくれません。「動くはず」と「実際にやってみたら丸3日かかった」の間には、結構な距離があることを、身をもって学びました。
とはいえ、iCloud+の値上げから始まったこの一連の作業、電気代とGoogle Driveのおまけ容量だけで写真・動画の保管場所を確保できたのは、金額的には確実に得しています。労力を「時間コスト」として考えるとトントンか若干マイナスかもしれませんが、法人としてこの手のインフラを自分で構築・運用できる経験値が貯まったのは、副産物として悪くなかったです。
次にサブスクを見直すとしたら、次は何をやめられるか、また考えてみようと思います。