本来であれば「デイトレ」ではなく、「スイング」ですが、まだ策定段階にある覚書なので、
いったん「考え事:デイトレ」の連番で記事にしました。
本記事は、これまでのトレード経験をもとに、スイングトレードのルールを明文化した覚書です。
感情に左右されず、再現性を最優先するための考え方を整理しています。
対象 : スイングトレード(現物)
目的 : 再現性の確保・判断ブレの排除
思想 : 損失は固定、利益は裁量
補足 : 本ルールは将来の自分への覚書として作成
スイングトレードの基本方針
スイングトレードでは、現物取引のみを前提とします。
信用取引・レバレッジは使用せず、追証や強制決済リスクを排除します。
スイングは保有期間が長くなるため、逃げられないリスクを持たないことを最優先とします。
逃げられないリスクとは
逃げられないリスクとは、自分の判断やルールとは無関係に、売却そのものができなくなる可能性を指します。
具体的には、夜間・週末の悪材料による大幅ギャップダウン、ストップ安連続で売れない状態、取引停止や上場廃止リスクなどが該当します。
これは「損切りが遅れるリスク」ではなく、物理的・制度的に逃げ道が塞がれるリスクです。
そのため本記事では、逃げられないリスクをゼロにするのではなく、起きても致命傷にならない設計(現物取引・ポジションサイズ制限)で対処する方針としています。
想定外リスクは予測して避けるものではなく、発生しても耐えられるように設計するものと考えています。
ポジションサイズのルール
1銘柄あたりの投入資金は、全資金の25%未満を上限とします。
下限は設けず、分割エントリーを前提とします。
この制約があることで、無限ナンピンや致命的な損失は構造上発生しません。
分散買い(平均単価調整)のルール
分散買いの目的は、単なる平均化ではありません。
・想定内の値動きに耐える
・初動の取り逃しを減らす
・取得単価を平均化する
仮定が維持されている間のみ行う、条件付きの分散買いとします。
分散買いの構成(段階型)
買い付け比率は、各回20%ずつ、最大5枠です。
初回エントリー:20%
累計 −5% 到達時:20%
累計 −10% 到達時:20%
累計 −20% 到達時:20%
残り20%:保険枠(裁量)
※ 価格条件として使用するのは累計 −20%まで
※ 最後の20%は原則使用しない保険枠
分散買いの実行条件
以下をすべて満たす場合のみ、買い増しを行います。
・エントリー時の仮定が維持されている
・下落理由が想定内である
・値動き、出来高が異常ではない
仮定が崩れた場合、未実行分の買い増しはすべて中止します。
エントリー前・後のルール
エントリー前
エントリー前に、なぜこの銘柄を買うのかを1行で言語化します。
例:
・過剰反応による下落
・EMA21乖離回帰
・配当+金利環境
エントリー後
エントリー直後は観察フェーズとし、初期逆指値は設定しません。
1日で急騰した場合の対応
買った当日に以下の値動きがあった場合、管理モードに移行します。
+5% 到達:逆指値設置を検討
+10% 到達:逆指値トレーリング開始
これは利確ではなく、一時的な過熱への安全装置です。
スイングでの利確ルール
利確は価格ではなく状態で判断します。
・仮定が崩れた
・想定ゴールに到達した
・他銘柄への資金移動が合理的になった
成功の定義
ルールを守って終えたトレードは成功と定義します。
薄利でも成功、途中撤退でも成功。
結果ではなく、再現性ある行動ができたかを評価します。
以上が、現在採用しているスイングトレードのルールです。
