現在の時刻は 2025/06/7 5:54です。
この記事で書くのは、記事「日常 : やる気不足」で書いた、
知人のお母さんの入院とその費用に関する続編になります。
この知人から定期的に相談を受けており、
その都度、回答をしているのですが、なかなか伝わりません。
では、記事を書いていきます。
そもそも何を?
数日前に、この知人から「電話ください」とメッセージがきました。
内容は、以下の通り。
本人確認書類を相手のURLでスマホカメラで取って送りたいんだけどエラーになって送れ無いんだけどスマホ設定あるのかな?アップデートとか?
最初にきたのが、上記のメッセージなので、何に使う本人確認書類か全くわかりません。
とりあえず、電話して事情を聞くと、埼玉にある地銀で本人確認ということでした。
これはサポートしにくい案件です。
というのも、この知人のスマホの設定を遠隔地では確認しにくいですし、
アップデートも遠隔地でするすべを僕は知りません。
また、この知人の発言であるとおり、知人はスマホにあまり明るくないです。
以上を考慮すると、「窓口に行った方が早いと思います」と言いました。
ちなみに、この地銀は埼玉南部ではどこにでもあります。
このやりとりのあと、知人から連絡がないので、こちらから聞いたところ、
以下の回答が来ました。
スマホで設定したらできた笑
審査厳しいと思うけど。
このメッセージから推測するに、カードローンなどの申込みだったようです。
医療機関に聞いた方が良い
以前の記事でも書きましたが、後期高齢者医療制度の理解が乏しかった僕です。
まったくFPの勉強をしていないこともあり、全く忘れていたので、
これを機に、後期高齢者医療制度を参考書ではなく、
実際の行政および後期高齢者医療広域連合のHPで調査しました。
後期高齢者医療制度は75歳以上になると、健康保険から脱退し、
後期高齢者医療広域連合に所属が変わるそうです。
また、世帯年収や本人の年収により、医療費負担割合や、
限度額が変わる制度でした。
ポイントまとめ
- 75歳以上で加入(または障害認定で65歳以上からも可能)。
- 運営は「後期高齢者医療広域連合」。
- 所得に応じて負担割合(1割・2割・3割)が決定。
- 高額療養費の限度額も所得で異なる。
知人の母親は現在入院中
知人の関心毎は、このお母さんの医療費です。
こんなメッセージが来ました。
先月19日から月末迄(僕の名前)さんの計算だとどの位かな?大体
病院に聞いたら教えてくれなかった10日位に請求書が出るとかで因みに今月は限度額の70万超えるんじゃぁ無いかな?昨日の治療?手術?やれば入院が長引くとかも言ってたかな?
このメッセージで限度額とある70万は、
知人の息子さんが窓口で聞いたときに言われた額と言っていました。
この点については、以前、この知人に口頭で説明したのですが、
まったく伝わっていなかったようです。
知人にいくつか質問し、現在入院されているお母さんの年齢は83歳。
医療費の負担割合は1割であり、低所得者ではない。
世帯年収は500万ほどあるそうですが、お母さんの医療費負担割合が1割だとすると、
月額の医療費の自己負担限度額(外来+入院)は 57,600 円です。
これを説明しているのに、知人はまた70万といいだしていました。
今度は文章で説明し、行政のURL(上記記載)を案内しました。
また、医療機関では医療費の回答は難しいだろうけど、
後期高齢医療制度の限度額適用されるかを聞けば教えてくれると言いました。
が、こちらも伝わっていないようです。
※知人の言っていた治療でいえば、すべて保険適用範囲でした。
…その後、当日はメッセージがこなかったので、聞き流されたようです。
この70万で理解できたのが、知人のカードローンの申し込みです。
聞かれて回答しても、理解されないと考えると、僕が代行したところで、
また各所に問い合わせ、調査結果をまとめても同じ質問をされるだけだと思います。
実際、こういうことは行政機関がすべきことだと思います。
以前、別記事で書いたホームレスの友人もそうですが、行政職員が解決方法を知らない。
または、親身にならないというのは、職権怠慢だと思います。
住民税を徴収している以前、住民の相談を親身に聞くべきです。
ましてや、それが行政の収入(住民税の増収)につながるのならなおさらです。
…話がそれたので戻ります。
まぁ要するに、この知人が医療機関または行政に聞いた方が良いです。
…きっと、理解はされないとは思いますが、関係者の発言の方が説得力あるでしょう。
よくわからない
昨日、この知人から次のようなメッセージが届きました。
実際のメッセージではなく、書き直しました。
- 質問① 人工呼吸器をつける必要があると医師に言われたが莫大な金額がかかる(友人情報)
- 質問② 血液に菌がみつかり輸血の必要があるが、こちらも莫大な金額がかかる(予想)
- 質問③ 保険に加入していないため、医療費は入らないよね。
質問① 人工呼吸器をつける必要があると医師に言われたが莫大な金額がかかる(友人情報)
こちらは、限度額適用の話を理解されていないので答えようがないです。
確かに月々の支払いが限度額ギリギリまで増えるならかなりの負担です。
しかし、人工呼吸器となると障害者認定と介護認定も受けれるのではと思います。
となると、自己負担額はさらに減額されると思うので、莫大といえる金額ではないと思います。
ただし、これは実際に行政機関に聞いてみないとわかりませんので、
理由をメッセージにし、行政機関への相談を勧めました。
質問② 血液に菌がみつかり輸血の必要があるが、こちらも莫大な金額がかかる(予想)
こちらも、限度額適用を理解されていないので、説明しても無駄のようです。
質問③ 保険に加入していないため、医療費は入らないよね。
保険で負担してくれるののは窓口での支払いにかかる医療費だと思います。
上記の制度をフルにつかえば、保険会社に入っていたとしても、
支払われる保険料は微々たるものです。
保険料の支払いにくらべ、支払わる保険料が少ないと思うので、
僕は「保険不要派」です。
この考え時点、巷にいるFPとは違い、僕は変わりものです。
ちなみに、FP協会の会員になると、各保険会社の商品を一覧できるサービスがあります。
一回も見ておりませんが、僕はFP協会員なので、利用できますが、利用したことがありません。
質問③の答えは保険会社にはいってないのだから、
保険会社から支払いがあるわけないので答える問題ではないかと思います。
解答
上記を踏まえて、下記のように解答しました。
実際は、行政に相談された方が良いと思いますが、
かなり間違っている情報だと個人的にはお思います。
限度額適用があるので、保険適用内の医療であれば、限度額適用の範囲内だと思います。
つまり月額57600円が限度額だと思います。
また人工呼吸器などをつけた場合は障害者認定を受けれると思いますし、
要介護制度も使えると思います。
こちらがそれぞれ併用できるかはわかりませんが、
これらの制度を使えば自己負担額は57600円から大幅に減額できると思います。
まとめ
行政機関や医療機関に委任を受けて、仲介するサービスがあると思います。
そのサービスはけっこうな値段がします。
言い方が悪いかもしれませんが、
医療費は制度を使えば減額することは可能なので、
そこで浮いたお金を、民間の仲介業者が搾取するのかなとふと思いました。
これも情弱ビジネスだと思います。
僕は元ホームレスの友人からマイナンバーの取得の相談を受けた際、
定住してもらうと思いました。その理由は年金を受給するためです。
せっかく受給資格があるのに、住所がないからという理由で、
年金を受給できないのは、非常にもったいないです。
僕がこの元ホームレスの友人の住所を定めるお手伝いをしたことで、
この友人は年間で百万程度の年金が受け取れる状態にしました。
こうしたことで、10年で1000万以上のリターンがあるということです。
これを無償でやるのは工数がかなりかかるので、請け負うことはできませんが、
民間企業のような100万かかるような契約料は高すぎると思います。
このあたり、AIの精度があがり、申請の仲介までやってくれれば、
行政の職員も、いかがわしい仲介業者も一層できると期待しています。
さて、現実に戻ります。