投資スタイルを「育てるもの」で例えると見えてくること
デイトレ、スイング、長期と、「売買」は同じでも、
時間軸が変わると考え方もリスクの形もまったく別物になります。
そこで今回は、投資スタイルを例え話にして考えてみました。
テーマは投資=”育てるもの”です。
投資というと拒否反応を取る方もいますが、作物など育てるものにたとえると、
投資経験のない人または経験が浅い人にもイメージしやすいかなと思ったので、
記事にしてみました。
まず投資=トレードを3に分けてみました。
① 中・長期トレード(1年以上の投資期間)
② スイングトレード(1日以上1年未満の投資期間)
③ デイトレード (1日未満)
それぞれのたとえ話を書いていきます。
「中・長期トレード」と「スイングトレード」は現物取引だけを対象としています。
時間軸が伸びる分、価格変動リスクが上昇するため、手数料のかかる信用取引などは、
個人的に考えていないのが理由です。
長期トレードは「野菜栽培」に似ている ※現物対象
種をまき、時間を味方にして収穫を待つ
長期トレードは、野菜の栽培に似ています。
種をまいて、水をやり、土を整え、時間をかけて実がなるのを待つ。
基本は「待つこと」が仕事です。
収穫できるまでには季節(景気や金利、業界の流れ)も関わってきます。
だからこそ、短期の天候(ニュースや一時的な値動き)に一喜一憂しすぎず、
畑全体(ポートフォリオ)で育てる視点が重要になります。
枯れるリスクもある。でも基本は「現物」でコントロールしやすい
もちろん、作物が枯れることもあります(企業の失速、競争敗北、最悪は倒産)。
ただ、現物投資を前提にするなら、致命傷を避ける工夫はしやすい。
畑を分ける(分散)、土を整える(銘柄選定やリバランス)ことで、全滅の確率を下げられます。
長期は「時間を使って勝つ」スタイル。
焦りが減り、再現性が作りやすい一方で、“待てる人”であることが前提条件になります。
スイングトレードは「短期作物の栽培」に似ている ※現物対象
中・長期トレードと方法は似ているが、旬を逃すと価値が落ちる
スイングトレード(1日〜1年未満)は、比較的短期間で収穫できる作物の栽培に似ています。
やっていること自体は中・長期と近いけれど、「1年未満」という縛りがある分、
旬(トレンド)を見極めて、適切なタイミングで収穫する必要があります。
育ちそうだから植えたのに、天候が崩れる(悪材料、決算、地合い悪化)と一気に傷む。
だからこそ、スイングは“育てる”だけでなく、“収穫する技術”が強く求められます。
枯れる前に入れ替える判断が必要
短期作物は、収穫期を逃すと、枯れる前でも価値が下がります。
スイングも同じで、「伸びないなら入れ替える」判断が重要になります。
長期ほど悠長に待てない。その代わり、うまく回せれば資金効率が高く、
現実的なリターンを積み上げられる可能性があります。
デイトレードは「にわとりの飼育」にたとえる ※一日信用対象
このにわとりは“1日で死ぬ”世界
デイトレードは、にわとりの飼育にたとえます。
ただし現実とは違い、このにわとりは1日で死ぬという条件つきです。
卵を産めば利益。にわとりが死ねば損失。
どれだけ世話をしても、1日のうちに結果が出ます。
だからこそデイトレは「判断と処理のスピード」そして「ルール遵守」が重要と考えます。
卵を産んだら、安全な場所へ移して守る ※逆指値切り上げ(トレーリングストップ)
卵を一つ産んだなら、その分だけ安全な場所へ移し、もう失わないように守ります。
利益が伸びるほど守りも強くすることで、にわとりが死んでも被害は最小限に抑えられます。
餌代が利益を削ることもある ※リスクリワードの考え方
さらにデイトレには、餌代のようなコスト(手数料、滑り、機会損失)があります。
卵を産んだとしても、餌代に負ければ利益は残りません。
デイトレは管理と規律の積み重ね
デイトレは感覚ではなく、管理と規律の積み重ねに近いと感じています。
高い集中力が求められ、精神的な負荷も小さくありません。
それでも、損失を小さく抑え、利益が出た分だけ守りを固めていくことで、
日々の中に収益の機会を見出せるのではないか――
そんな考え方を、1日で死ぬにわとり飼育にたとえてみました。
まとめ
今回のたとえ話は、時間軸による投資の違いを栽培や飼育に例えてみたものです。
株式投資などは、金融庁に登録された証券会社を通じて行う限り、資金が増減する金融商品を購入しているに過ぎません。
それでも多くの人が、この資金の増減に恐怖を感じ、最初の一歩を踏み出せずにいるのではないでしょうか。
しかし、問題はまさにその「はじめの一歩」にあるのだと思います。
投資をするのも自由、しないのも自由です。
ただ現在、世界的にインフレが問題となっています。
さまざまな要因がありますが、あまり語られない視点として、
コロナ禍で各国が実施した現金給付政策があります。
これは流通する現金量を増やす政策であり、相対的に通貨価値を押し下げる要因となり得ます。
増えた通貨の影響が、現在の物価上昇の一因になっている可能性は否定できないと考えています。
また、賃金の上昇は歓迎すべきことですが、通貨の実質的価値という観点では変化が生じます。
為替市場に目を向ければ、円の下落傾向が続いているのも現実です。
円安の原因については様々な議論がありますが、現在の政権だけが要因という単純な話ではなく、長期的な経済構造や政策の積み重ねの中で起きている現象だと私は考えています。※私見
だからこそ、資産をどのような形で持つのか、
そして自分の資産をどう守り、育てていくのかを考えることは、
これからの時代においてますます重要になっていくのではないでしょうか。
選択するのは、いつでも自分自身です。
はじめの一歩を踏み出しやすくするために、
今回は投資を栽培や飼育のたとえ話で表現してみました。
理解の助けになれば幸いです。
